2023年はコロナもおさまり、円安もおさまり、景気も良くなり、マスクも必要なくなり、ウクライナ侵略もおさまり、、、が実現できると信じています。 スペインとオーストラリアからようやくワインを積んだ船便が到着しました! 3年ぶりです!新商品の美ワインをぜひお楽しみください。今回は、最強ワインとして、スペインの”パゴ”三兄弟が入荷して、活気付いています。 どうぞよろしく!!
A「こんにちは。どなたかいらっしゃいますかあ?」
「――――――――――」
店主「はーい。どなたでしょうか?」
A「あっ、いらしたのですね。実はこのあたりの、2番地21号のお宅に行きたいのですが、ご存じないですか?」
店主「うーん、この近くでねえ。分かりませんが。」
A「そうですか。それはお忙しいところを失礼しました。あの、ところで、こちらは何のお仕事をされているのですか?」
店主「ワインのショップをやっていますよ。もう十年になります。」
A「そうですか! 私、ワイン大好きなんですよ。だけど、お見受けしたところ、お客様も見かけませんが、ここはだいぶ奥まっているのか、お店を見つけるは難しいんじゃないのでしょうか? それと、ワインの商品もないし。」
店主「ハハハ、確かにお客様は来られませんね。この一年で数回ほどでしょうかね。」
A「それで、お仕事よく続けてこられましたね。拝見するとご年配のようで、余計なことを聞くようで恐縮ですが、生活のほうは大丈夫なんですか?」
店主「年金があるので何とかやっていますよ。それと、インターネットというやつのおかげで、商品をここに置かなくても、ホーム・ページで掲載しておけば、そちらから注文が入るようになっていますよ。まあ、そっちもあまり来なくなってしまいましたがね。確かに、2011年の大震災があってからはぴったりと注文が減りましたかね。」
A「そうだったんですか。失礼しました。どなたか、従業員とかご家族の方とか若い方はいらっしゃらないのですか?」
店主「こう見えても、私一人ですべてやっていますよ。創業の時からね。産地のワイナリーと直接交渉をして、輸送業者に依頼して、横浜港に着いたら通関業者に頼んで、関税やら消費税を払って、倉庫会社のワイン専用の倉庫に保管していますよ。」
A「それはすごいことですねえ。全部おひとりでやっているなんて、若いものでも中々できないことですよ。 少しお時間をいただいても大丈夫ですか?」
店主「御覧の通り、全く人影もありませんので私は大丈夫です。だけどあなたはどこかへ行く途中なんではないですか?」
A「もっとお話を聞かせてもらいたいのですが、この仕事が終わったらまたこちらに来てもいいですか?
店主「こんなおじいさんの話に興味があるならどうぞ。」
A「ありがとうございます。ワインのこととか、友人に詳しいやつがいて、話していることが全く分からないで、困っていたんですよ。しかも自慢たらしく言ってくれるし、悔しい気持ちを我慢していたので、お返しができたらさぞ気分が良くなるだろうと思ったんです。
それでは、また来ます。」