店長のこだわり Vol. 1

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わいん蔵・南十字星のワインはなぜ ”pH” が表示されているの?


ワインのボトルの裏面に必ずと言ってもいいほど記載されている

「酸化防止剤: 亜硫酸塩 含有」

という表示をなぜかなと思う方もいらっしゃると思います。

これは、国によって添加量に基準が定められているので表示が義務付けられているからです。
ちなみに日本は、350mg/ ℓ(ppm) が法定最大添加量でアメリカと同じです。

亜硫酸<SO2> は、ワインの 酸化を防止する働きや、果皮からポリフェノールの抽出を促進したり、清澄効果があったり、アセトアルデヒドの生成を抑制したりする、いわばワインの生産には欠かせないものです。

特に、pH(ペーハー)の値が低いワインほど、SO2 の効果がより一層上がると言われています。

しかし、過剰にSO2 を添加すれば健康問題になりかねないので、使用量を減らす努力がはらわれています。

それには、健康的なブドウを適熟期に収穫すること、醸造所までの運搬時間を短縮すること、果実はできるだけ早く破砕すること、そして少量の SO2 で効果が上がるよう、果実やワインの pH を低く保つことなどが言われています。

「わいん蔵・南十字星」が輸入しているワインは、自農地のブドウを収穫して、すぐに醸造所へ運び、直ちに破砕して発酵できるようなワイナリーに限定しています。小規模な家族経営のワイナリーだからこそ実現が可能なのです。

ワインの pH値 は“3〜4”が普通で、特に“3.2〜3.5”程度が理想と言われています。(ちなみにレモン果汁はpH 2程度)

このように酸化防止、腐敗防止、熟成促進などワインにとって大きな役割をはたしているSO2 の効果を一層上げるのにpHが重要な意味があると言えます。

そういうことで、「わいん蔵・南十字星」では、pH の値を表示をしています。

[参考:ソムリエ受験用教材「ワインの教本」(児島速人著)]
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